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法人成りする

個人事業主から法人へ組織変更することを「法人なり」といいます。
よく本で節税対策として「法人なり」をして,節税しようという意見があります。
この法人なりですが,節税に役立つかというと,役立つ場合と役にたたない場合とあります。

法人なりのメリットとして以下のものがあります。

  • 給与所得控除が使えるようになる
  • 家族にも給料を分け合うことで,節税できる
  • 取引先の信用が増す
  • 必要経費として認められる範囲が増える

法人なりのデメリットは以下のものがあります。

  • 交際費が全額経費にならなくなる
  • 法人住民税がかかる
  • 社会保険料などがかかる
  • 登記費用がかかる
  • 会計処理が複雑になる

法人なりには,メリットとデメリットがありますので,一概にどちらがいいということはできません。
法人なりが有利になる目安としては,次のものがあります。

  • 個人事業主の所得が1000万以上になった
  • 会社の取引先を増やしたい

とにかく,法人化すると今までかからなかった経費がかかるようになることは事実です。
個人事業主としてある程度所得があげられるようにならなければ,法人としてのメリットはあまりなくなってしまいます。 たくさん儲かるようになったら,法人なりも一つの節税手段として考えましょう。

また,個人事業主を法人化する検討をするときには,必ず税理士さんに相談することをお勧めします。

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